『やっぱり短期固定や変動金利はローンがまだ20年以上あり、子供も小さいので不安で、TVで見ても【住宅ローンを今からから借りる人は絶対長期固定金利にしないとダメ!】なんて女性のFPの方が言っているので、現在の住宅金融公庫の段階金利のままで良いかなと思って、何もやっていません』
という回答が返ってきました。少し悲しかったのと、自分の力の無さに気づかされました。(そんなタイミングでのうつせみさんのコメントは素直に嬉しかったです。)無力さというより、正確に言うと『知名度の無さ』という方が合っているかもしれません。誤解の無いように言うと、知名度や名声が欲しいわけではなく、ただ、世の中の多くの方は知名度=真理、正しい、(少数意見=怪しい!?)と捉えることがやはり多いのだなあと痛感しました。ただ、それ自体はしかたのないことかも知れないし、情報は外部から得て時間を浮かす、という考えであれば、それが間違っていることではありません。
しかし、そんな聞き手側の『信頼』とは裏腹に、肩書きだけの『専門家』が多いことも事実で、自分が与える影響を考えずに『コメンテーター』的発言をする人がいかに多いかという現状には憤りを感じます。コメンテーターとは、ワイドショーでよくでてくるように、その時感じたことを、そのまま発言し、その発言に一切責任を負わない人のことです。
実際、一くくりに『ファイナンシャルプランナー』と言っても、本来は皆専門分野を持っています。よくフリーペーパーやTVに登場するFPの方も、全てにスペシャリストという方はいません。私も同じで、為替以外の資産運用は得意分野ではありませんし、不動産関係は逆に苦手分野と言えます。ただ、知名度が上がり、人前で話す機会が多くなると『○○については苦手です』とは正直に言えなくなってくるので、『無難』な一般論的コメントをしているのが本当の所だと思います。ですが、その内情がわからない人がそれを聞けば、『そうなんだ』と信じてしまう人が実際にいるのです。
私たちFPはお金の専門家であり、私たちが間違ったことを伝えれば、それが即、金銭的損害になると言っても過言ではない職業です。当然、法律的には最終決定は相談者がするわけですから、損害賠償の責任を負うケースは極めて稀でしょうけれども、『相談者の信頼を裏切った』という負い目は一生、本人が感じるのではないでしょうか。
話をもとに戻すと、私の知る限り、全FPの中で住宅ローン相談に特化している方の割合は2割もいないと思います。また、相談内容についても、融資実行のアシストまでやっている方はそのさらに2〜3割くらい、つまりFP全体の中では4〜6%くらいだと思います。私はこの1年で100世帯以上の方の住宅ローン相談を受けてきましたから、同じFPの方が書いた住宅ローンについての文章や、発したコメント、刊行されているハウツー本を見聞きすれば、その方がどこまで経験があり、あるいはないかがすぐにわかります。一般の人からはそれがわからないからと言って、『今は金利上昇期だから長期固定が有利!』というような、無責任な発言をするFPが少なからずいる事は悲しいことです。
皆さんも、FPや税理士、弁護士の方を利用する時には『専門分野』を先ずは確認してみてください。そうすれば、本当の意味で皆さんの力になってくれるパートナーが見つけられると思いますよ。
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TVのコメンテーターのようなバイアスが掛かった情報ではなく、真に価値のある情報をご自分の責任で発信する事がとても大切だと思います。結果が出ずに責められる事も有るかもしれませんが、それがプロとしてのスタンスではないでしょうか?
ネットという顔の見えない関係性の中では情報の質こそが価値があり、信頼される条件となります。
ナカジさんの記事は質が保たれていると思いますので、これからも頑張ってください。